精神科

副院長 中野浩志
精神科部長 大森武
医長 中村紫織 古賀聖名子 山本千尋 三藤理沙子 山本有沙 田村平多
診療時間 午前9:00~11:30 午後2:00~3:30
診療日 月曜日~土曜日 *土曜日は「午前のみ」の診療です。

メッセージ

 精神神経科の外来には一日平均約130名の方が訪れます。
精神神経科というと敷居が高い印象を受けますが、受診者は意外に多いものです。統計的にも100人に4、5人に何らかの精神症状があると言われています。その症状は近年のストレスの多い社会状況もあり、不眠、不安感、意欲低下、焦燥感(いらいら感)などが増えています。また高齢化に伴い認知症や夜間せん妄(幻覚・興奮を伴う意識混濁、いわゆる寝ぼけに似た状態)の患者も増加しています。

 湘南病院精神神経科の第一の特徴は、総合病院にある精神神経科であるということです。不眠症、うつ、人間関係の悩みなど、軽い症状の方もクリニックのように気軽に受診できます。外来の雰囲気は、他の科とまったく変わりありません。

 また、身体的疾患を合併した方にも対応できます。精神症状は、脳出血などの脳器質的な障害や、糖尿病などの身体疾患に起因して起きることも少なくないのです。一見心理的な問題に見えても、背景にある身体疾患を見逃しては大変です。当院では通常の診療時間帯においては、血液検査、尿検査、頭部MRI検査、CT検査、心電図等は即日施行可能です。必要によっては、院内の他科医師と協力して治療にあたります。

 当院の第二の特徴は、120床の病棟を持っていることです。平成17年4月より旧病棟の運用を終了し、精神神経科はすべて新病棟にて入院治療を行っています。精神科鷹取病棟の2階は閉鎖病棟であり、精神症状の重い方でも入院できます。1階は精神療養病棟であり、日中の時間帯は病棟の出入り口を開放しています。

 新病棟を設計するにあたっての構想は、「現代の医療ニーズにこたえると同時に、患者さまにとって居心地の良い病棟を造る」ことでした。酸素の配管、吸引器の充実、十分に広い病室やデイルーム、明るい窓、プライバシーを考慮した個別のカーテン等、私たちの願いに近い病棟ができたと自負しています。こころの疲れは、清潔で明るい病棟に入院するだけで、半分くらいは軽くなるものです。ストレス社会で疲れてしまった時、湘南病院を訪ねてみてください。またいずれの病棟にも、プライバシーの保てる個室病室があります。個室病室は十分な広さがあり、中にはトイレと洗面台が設置されています。

 当院の第三の特徴は、社会復帰に力を入れていることです。病棟においては複数の作業療法士が、患者さまの個別性を尊重しながら、作業療法を行っています。ストレス社会を反映してか、「のびのびリラックス」というプログラムが人気です。

 外来においては、精神科デイケアを併設しています。当院外来患者さまを対象としたデイケアには、一日40名ほどの方が参加し、絵画・音楽・コンピューター等をスタッフとともに楽しんでいます。

 当院の外来診療体制は、医師が常勤医6名、非常勤医8名で、精神保健福祉士、臨床心理士、医療ソーシャルワーカーと協力して治療をおこなっています。また地域保健活動として、横須賀市と横浜市金沢区の保健所の精神保健相談や認知症の相談、あるいは児童相談所、青少年相談センター等にも医師を派遣しています。水曜日午後に児童・思春期、火曜日、木曜日午後に認知症の専門医が診療しています。森田療法についても相談可能です。

 現在一番の問題は、外来の待ち時間が長く患者さまに迷惑をかけてしまうことです。診療体制の拡充により改善していきたいと考えております。なお、初めて受診される場合は、電話にて初診日の予約をしてください。
他院を受診している方は、治療経過が分かるように紹介状を頂いてきてください。

院 長 

※当院では、違法薬物をふくめ薬物中毒治療に関しては、専門的な治療プログラムを持っておりませんので、ご留意ください。

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