超音波検査(腹部・頸動脈・四肢・甲状腺・乳腺・心臓他)

超音波を使って体内の臓器をみる検査です。

体に害はなく、痛みなどもありません。

部位によってかかる時間は異なりますが全て予約制となっています。

検査部位にエコーゼリーを塗り、プローブ(超音波を出す装置)を当てて検査します。

すべて予約制です

部位 検査時間 目的
腹部 30分 首の動脈の壁の厚さや血液の流れを見る
頸動脈 30分 首の動脈の壁の厚さや血液の流れを見る
四肢脈管 60分 腕・足の血管を見る
甲状腺 30分 甲状腺の大きさ・形、腫瘍の有無を見る
乳腺 60分 乳腺症や、腫瘍の有無を見る
心臓 30分 心臓の動きを見る

腹部(上腹部・下腹部)

お腹を出してベッドにあおむけになります。
観察しやすくするために、担当者の声に合わせて息を吸ったり吐いたりしていただきます。
またプローブを押し付けることもあります。
上腹部では肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓を主にみています。
食事をすると影響をうけますので、午前に予約をした方は、朝食抜き、
午後に予約した方は昼食抜きとなります。
食事をした場合は検査できない場合がありますので、担当者に申し出て下さい。
下腹部では腎臓・膀胱・前立腺・子宮・卵巣などをみています。 (原則食事制限はありません。)
水分を取って膀胱に尿をためて頂きます。
それぞれの臓器の大きさや、形、腫瘍の有無などをみます。

頸動脈

首の動脈を検査します。
動脈の壁が厚くなっていないか、左右の血液の流れ・速さに差がないかを調べます。
動脈硬化がすすむと血管が詰まったりし、めまいや意識消失を起こす事が有ります。
検査時には襟元が広く見えるようにしてください。
(タートルネックなどの洋服は脱いでいただくことがあります。襟元の広い服・ ボタンをはずして広くできる服で来院してください。)
ベッドであおむけになって検査します。
観察しやすくするために枕をはずしますが、体勢がつらい場合はお知らせ下さい。

四肢脈管

動脈は血管のつまりや血液の流れをみます。
静脈は深部静脈血栓症と静脈瘤の検査の2種類があります。
深部静脈血栓症はエコノミークラス症候群のことです。
足がはれたり、赤くなったり、痛くなったりします。
もし血栓ができていた場合、治療をしないと、血栓がはがれて血管の中を移動し、
ほかの臓器の血管を詰まらせる事があります。(脳梗塞や肺梗塞など)
静脈瘤は血管がこぶ状になったり、くもの巣のように見えたりします。
2種類とも、検査時はズボンやスカートを脱いでいただき、足の付け根から足首までを
みていきます。
ベッドに寝たり、立ったり座ったりしながら検査をしますので、足の痛みや、めまいなどある方は 担当者までお知らせください。

甲状腺

甲状腺がん、甲状腺機能亢進症、甲状腺腫、甲状腺炎などについて検査します。
検査時には襟元が広く見えるようにしてください。
( タートルネックなどの洋服は脱いでいただくことがあります。襟元の広い服・ ボタンをはずして広くできる服で来院してください。)
ベッドであおむけになって検査します。
観察しやすくするために枕をはずしますが、体勢がつらい場合はお知らせください。

乳腺

良性の乳腺症やしこりのようなもの、乳がんなどを調べます。
女性が多いですが、男性にも乳腺はあります。
上半身は服を脱いでいただき、ベッドにあおむけで検査をします。
( 検査は女性技師が行なっています。)

心臓

心臓の動きや形血液の流れなどを見ていきます。
心臓には4つの部屋と(左右の心房・心室)と心房と心室をしきる弁があります。
年齢とともに弁が硬くなり血液の流れが悪くなったり、隙間ができて血液が逆流したりします。
血圧が高い場合は心臓の筋肉が厚くなったりします。
検査時は、上半身の服を脱いでいただきベッドに左向きで寝ていただきます。